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少年時代
子供の頃、夏休みなどで田舎に行った際、田舎の映画館で見逃した映画を
観に行くというのが1つの楽しみでもありました。
地方の映画館
最近では、めっきり少なくなりましたが、旬を過ぎた映画を抱き合わせて
格安で上映するという映画館が、都内も含めかなりの数ありました。
普段は成人映画を上映している地方館も夏休みなどは稼ぎ時なのか
抱き合わせ上映をしてくれていたのも、子供としてはとても有り難く
頻繁に利用させて頂いていました。
夏の惨劇
ある年の夏、兄といつものように映画館に行くと上映ラインナップが
「あしたのジョー」と「ジャンク」
いやいや!!夏の子供向けに、それはないだろ!
映画館に張り出されているポスターからもヤバさが十二分に伝わって
きていたので、勿論ジョーだけ見て、映画館を出る!
と、兄に宣言し館内に突入しました。
力石が死んじゃって、ジョーが叫んだのを確認しそそくさと
映画館を後にし、田舎宅へと戻ったのですが、朝一で映画館に行ったので
時間が在り余り、近所のおもちゃ屋に行ったり、公園に行ったりして
時間を潰したりしました。
事件発生
夕ご飯の時間も過ぎたのですが、兄が一向に帰ってこない。
親戚一同も流石にざわつき始め、近所を探そうか?等
話し合いも始まった頃、ふらっと兄が帰宅。
一体、いままで何処に行っていたのか?!と、問いただすと
ずっと映画を見ていたという、思いもよらない返答。
映画って・・・お前・・・という、ホッとした感と
何事もなく良かった・・という安堵感で、笑いが起こり
その場は納まりました。
しかし!自分は、知っている!!
あの映画館は、ジョー→ヤバイ→ジョー→ヤバイ・・という
ラインナップで、ずっと上映しており、朝一から観たとなると
何回力石が死んだのと、本当に死んだのを観たのか!?
普段は成人映画の映画館なので、お世辞にも椅子は座りやすいとは
いい難く、寧ろゴワゴワした座り心地で、2本も映画を見れば
尻崩壊は免れないという所で、何が彼をそこに留めたのか!?
ジャンクを何回もリピートして観ている男・・・
そう考えると、この人は将来、猟奇殺人とか連続婦女暴行殺人とか
やらかすのではないか!?と、弟ながら心配と共に
不安がよぎったものです・・・
現在、そのような凶行はなく、普通の人として過ごしており
あの時の心配と不安は何だったのか・・?と、思い返すと
兄弟であっても、人の気持ちは分からないものだと
つくづく感じるわけです(笑)
そして、抱き合わせ上映をする場合は、ラインナップに
注意してくれよ!とも、思わずにはいられません(笑)
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